お客様の声Voice

お食事処 稲福
本城 忠宏氏

「ほんまもん」の商品を出して、
お客様に喜んでいただきたい。

焼き鳥のタレにも出汁。
今年で創業100年を迎える、
京都伏見稲荷神社門前の老舗「お食事処 稲福」の本城社長に
仕事の本音を聞きました。

「お食事処 稲福」さんはどういうお店ですか?

伏見稲荷に最も近い場所で大正時代から営業している飲食店です。

うちのお店は、大正12(1923)年創業、今年で創業100年を迎えます。
私が3代目をやらして頂いております。
そばは生蕎麦湯がきたて、天麩羅は通し揚げ、雀は国産寒すずめと、こだわりの店です。
昔は伏見稲荷神社の信者さんが主要顧客でしたが、最近は観光客で賑わっています。
                                 

京都鰹節の社員はどういう方が多いですか?

フランクでとても人の良い方が多いです。

活発な方が多いですよ。
営業が良い意味で上手な人が多くて、私の懐に入ってくると言いますか、商品も予想以上に品物を入れる癖があってね(笑)         
本当に積極的ですよ。
京都鰹節さんも創業は明治時代で伝統的な会社さんですけど、
変に堅苦しくなく、フランクなのでとても接しやすいです。

京都鰹節とはどういうお付き合いをされていますか?

ほんまもんの商品を出すために不可欠な出汁。

京都鰹節さんからは鰹節などの出汁の原料を仕入れています。もう何十年も。
やっぱりほんまものの商品を出して、お客さんに喜んでもらいたいんです。
だから、うちはうどんのお出汁だけでなく、
焼き鳥のタレにも京都鰹節さんの出汁原料を使っています。

お店のこれからについて

これまでのお客様との信用を何よりも大切にし、でも新しいことに厭わず挑戦してほしい

もうすぐ息子に代替わりをしたいと思っています。
息子には、お店の歴史に気負うことなく、旧態依然としたやり方から脱皮して好きなようにやってほしい。
ただ一つだけ、これだけは継承してもらいたいと思うのは、
これまで長年付き合ってきた仕入れ先は大事にして欲しいと思います。
長年蓄積してきた信用は一朝一夕には絶対に手に入らないし、
商売においては本当に大切で、それ以外は自由にやって欲しいと思っています。
商品の味が良いとか安いだけでなく、お客さんが一息ついて、安心や安全を感じる場作りと言いますか、
お客さんから信用される経営者になって欲しいです。